今日は月に一度の診察だった。
毎月大阪から京都の病院まで通う。
今日は早めの予約だったので、昼前には診察が終わった。


どうせここまで来たのだから、と下鴨神社まで足を伸ばしてみた。
最近ツイッターで見かけた、「下鴨神社のレースのお守り」がとても気になっていた。
なんでも、銀糸で刺繍されたレースでできている、半透明のお守りがあるという。
正確には下鴨神社の摂社である、河合神社のお守りだ。
河合神社は、神武天皇の母である玉依姫命を祀っている。私は古事記が結構好きなので、ここらへんには興味がある。玉依姫命と言われれば、神武天皇のオカンか!という感じである。
この玉依姫命は美麗の神としても有名で、ここで祈れば美くしくなる、美人になると言われている。参拝者は女性ばかりだった。
それも中韓の観光者が多い。
アジアの女性観光者の間では、訪れなければならないマストスポットらしい。


今回は下鴨神社内の糺の森から入った。
糺の森の中は涼しく、森の外よりも5度くらい涼しい気がした。いやもっとかもしれない。
森の中は快適な涼しさで、油絵のキャンバスを広げて森の絵を描くおじいさんや、レジャーシートを広げて子供達と川遊びに来ている数組の家族などがいた。

最初に下鴨神社に行きたかったのだが、糺の森から右に行けばいいのか左に行けばいいのかわからなかった私は、近くでキャンバスに絵を描いているおじいさんに声をかけた。
「すみません。どっちに行けば下鴨神社ですか?」
「左に行けば下鴨、右に行けば美人にしてくれる神さまがいますよ。」
「河合神社って所ですか?」
「そうそう。ここは糺の森(ただすのもり)。あっちは本殿で、そっちは美人の神さま。」
「ありがとうございます。」

と教えてもらった。
なんだかまるで昔話やおとぎ話の中に出てくるような、ジブリの中に出てくるような、”あちらとこちらを繋ぐ仲介人” のような雰囲気のおじいさんだった。


おじいさんの言う通りに森を歩いた。
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すぐに立派な鳥居が見えてきた。

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ピカピカの鳥居だ。
これが下鴨神社だ。


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本殿の周りをぐるりと、干支の社がある。自分の干支の社に参拝する場所だ。
ここに来るのは2回目だが、何回来てもフルーツバスケット(漫画)を思い出してしまう。あれは傑作だ。

途中でお守りを買った。彦守というお守りで、男性のためのお守りだという。男性の心願成就を願うものだ。デニム生地と革紐で出来ていて、お守りにしてはなかなかスタイリッシュだった。
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これを恋人に購入し、参拝に向かった。

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私は酉年生まれなので、右端の社に参った。

本殿にも参り、(ここは反省してます、でも今年はこうあってほしいのでよろしくお願いします。)と図々しく願い事を心の中で唱えた。
図々しくも、自分以外の二人の幸せも願っておいた。
(お守りも買ったんで、守ってください。幸せに健康に安全に、いつでも幸せでありたいです。お願いします。)と願った。
神もびっくりの図々しさだ。




その後、また糺の森を通って河合神社へ向かった。
途中で「さざれ石」を見つけた。これが”あの”さざれ石らしい。
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国家で歌う、「さざれ石の巌となりて」のさざれ石だ。
なんだかよくわからないが神聖なものを見た気持ちになって満足した。



糺の森は本当に涼しくて、なんだか空気も凛としているような気がした。
木漏れ日が綺麗だった。
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そこかしこで鳩がうたた寝をしていた。
そこらじゅうに鳩やカラスの羽が落ちていた。恐らく鳩とカラスも換羽期なのだろう。


河合神社に着くと、早速鳥居の前で20ポーズくらいキメている中国人の女の子がいた。私が鳥居をくぐろうと待っている中、なんの遠慮もなく20ポーズもキメるのでびっくりした。 

河合神社は美の神を祀る神社として有名だ。
絵馬は女性の顔になっており、この絵馬に色鉛筆で化粧や、なりたい顔を描き込むらしい。


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美を追求する女の執念がそこにはあった。
やはり女は何歳になっても美に執着するのだろう。参拝客は老若関わらず、女性ばかりだった。


今日の目的は”レースの御守り”だ。
ツイッターでバズってるアレ。

河合神社でようやく手にした私は、レースの御守りを2つ購入した。
ひとつは自分のため、もうひとつは幸せになってほしい友達のためだ。

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よく友達と二人で「幸せになろうな。」と言い合っている。
レースの御守りを見た瞬間、これはあの子にも買わなければ。と思った。
その友達は県外に住んでいるので郵送しようと思う。
レースの御守り、意外とでかくて重みがある。
そして可愛い。光に透かすとキュンキュンする。
それを持って、参拝した。
(私も友達も幸せでありますように。もっと幸せになりたいのでよろしくお願いします。あと美人にしてください。二人ともです。二人とも美人にシフトチェンジさせてください。よろしく。)と頼んでおいた。
これでそろそろ美人になれるはずだ。



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帰り道は河原町まで市バスに乗った。
ガタゴトバスに揺られて、
頭の中ではスピッツが流れていた。

“バスの揺れ方で人生の意味が
わかった日曜日”

スピッツの運命の人だ。
私はバスに乗るたびこの歌詞を思い出してしまう。
なんて秀逸で悟りを開いた歌詞だろうと毎回感嘆する。

スピッツを頭の中で歌いながら、阪急に着いた私は家路に着いた。

糺の森の空気がとても気持ちよかったので、下鴨神社まで足を伸ばしてよかった。